「お金の知識をつけたいけど、何から始めればいいかわからない…」「将来のためにマネーリテラシーを上げたい」「独学でも資格って取れるの?」
そんな方にまずおすすめしたいのが、FP3級(ファイナンシャルプランナー3級)の取得です。
結論から言うと、FP3級は独学で十分合格できます。合格率は約80〜90%で、1日30分の勉強を1〜2ヶ月続ければOK。しかも学んだ知識は保険の見直し・税金対策・投資判断など、すぐに実生活で役立ちます。
この記事では、FP3級を独学で最短合格するための具体的な勉強法3ステップと、取得後に得られる5つのメリットを徹底解説します。忙しい社会人でも無理なく取り組める方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
FP3級の試験概要【まずは敵を知る】
基本情報一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定 |
| 資格種別 | 国家資格(名称独占資格) |
| 試験実施団体 | 日本FP協会 / きんざい(金融財政事情研究会) |
| 試験形式 | CBT方式(コンピュータ試験)で通年受験可能 |
| 受験資格 | 実質誰でもOK |
| 受験料 | 学科4,000円+実技4,000円=合計8,000円 |
| 合格率 | 学科約80%、実技約85〜90% |
| 合格基準 | 学科:60点満点中36点以上 / 実技:100点満点中60点以上 |
注目すべきは合格率の高さです。学科・実技ともに80%以上の合格率があり、しっかり準備すればまず落ちない試験と言えます。国家資格なのに合格率80%以上というのは、他の資格と比べてもかなり取りやすいレベルです。
FP3級で学べる6つの分野
FP3級では、暮らしに直結するお金の知識を6つの分野から体系的に学びます。
- ライフプランニングと資金計画:社会保険、年金、住宅ローンなど
- リスク管理(保険):生命保険、損害保険、医療保険など
- 金融資産運用:株式、投資信託、NISA、iDeCoなど
- タックスプランニング(税金):所得税、住民税、確定申告など
- 不動産:不動産取引、建築基準法、不動産の税金など
- 相続・事業承継:相続税、贈与税、遺言など
どれも「社会人なら知っておくべきだけど、学校では教わらない」知識ばかり。FP3級の勉強は、資格取得だけでなく「大人の教養」としても非常に価値があります。
日本FP協会ときんざいの違い
学科試験は共通ですが、実技試験の内容が異なります。
| 団体 | 実技科目 | 特徴 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 日本FP協会 | 資産設計提案業務 | 実生活に近い出題が多い | 約85〜90% |
| きんざい | 個人資産相談業務 or 保険顧客資産相談業務 | やや専門的な出題 | 約50〜70% |
特にこだわりがなければ、日本FP協会での受験がおすすめです。実技の合格率が高く、出題内容も日常生活に近いため取り組みやすいでしょう。
FP3級の独学勉強法【最短3ステップ】
必要な勉強時間の目安
| レベル | 必要時間 | 期間の目安(1日30分の場合) |
|---|---|---|
| お金の知識がある程度ある人 | 30〜40時間 | 2〜3週間 |
| まったくの初心者 | 60〜80時間 | 1〜2ヶ月 |
1日30分〜1時間の勉強で、1〜2ヶ月あれば十分合格ラインに到達できます。忙しい社会人でも、通勤時間やスキマ時間を活用すれば無理なく進められます。
ステップ①:テキストを1周読む(1〜2週間)
まずは全体像を把握するために、テキストを1周読みましょう。
おすすめのテキスト:
| テキスト名 | 出版社 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| みんなが欲しかった!FPの教科書 3級 | TAC出版 | 約1,760円 | フルカラーで読みやすい。初心者の定番 |
| 史上最強のFP3級テキスト | ナツメ社 | 約1,650円 | 情報量が多く網羅的 |
| ゼロからスタート!FP3級 | KADOKAWA | 約1,540円 | 図解が豊富。超初心者向け |
ポイント:1回目は完璧に理解する必要はありません。「こんな分野があるんだな」とざっくり把握する程度でOK。テキストに時間をかけすぎないのが最短合格のコツです。完璧主義は挫折の原因になります。
ステップ②:過去問をひたすら解く(2〜4週間)
FP3級は過去問からの類似出題が非常に多い試験です。テキストを読むよりも、過去問演習に時間を使った方が効率的に合格に近づけます。
おすすめの過去問学習法:
- 無料サイト「FP3級ドットコム」を活用する(過去問の解説が充実で無料)
- 最低でも直近5回分の過去問を解く
- 間違えた問題は必ずテキストに戻って復習する
- 正答率が80%以上になるまで繰り返す
- 間違えやすい問題をノートにまとめる(オリジナル弱点帳)
筆者の場合、過去問を5回分×3周した時点で、正答率が安定して85%以上になりました。このレベルになれば、本番でも余裕を持って合格できます。
ステップ③:苦手分野を集中対策(1週間)
過去問を解くと、自分の苦手分野が明確になります。特に以下の2分野は苦手にする人が多いです。
- タックスプランニング(税金):所得控除や税額控除の計算が紛らわしい
- 不動産:建ぺい率・容積率などなじみのない用語が多い
苦手分野に絞って過去問を繰り返し解くことで、確実に得点力が上がります。FP3級は60%以上で合格なので、全分野を完璧にする必要はありません。苦手分野でも6割取れればOKという気持ちで臨みましょう。
スキマ時間活用法:忙しい社会人でもFP3級に受かる
忙しい社会人にとって、まとまった勉強時間を確保するのは難しいもの。スキマ時間の活用が合否を分けます。
| スキマ時間 | 活用方法 | 1日の累計 |
|---|---|---|
| 通勤電車(片道30分) | スマホで過去問アプリを解く | 60分 |
| 昼休み | 15分だけテキストを読む | 15分 |
| 寝る前 | その日間違えた問題の復習 | 15分 |
| 合計 | 約90分 |
1日90分確保できれば、初心者でも1ヶ月で合格ラインに到達可能です。通勤時間を勉強時間に変えるコツは資格勉強を続けるコツ5選で詳しく紹介しています。
また、朝の時短テクニックで朝に余裕を作れれば、出勤前の15〜30分も勉強時間として活用できます。
FP3級を取得する5つのメリット
メリット①:お金の判断力が一生モノの財産になる
FP3級の勉強を通じて、保険・税金・投資・年金の基礎知識が身につきます。これにより、日常のお金に関する判断を自信を持ってできるようになります。
- 「この保険、本当に必要?」→ 必要な保障額を自分で計算できる
- 「ふるさと納税の限度額はいくら?」→ 自分で計算できる
- 「NISAとiDeCoはどう違う?」→ 自分に合った制度を選べる
- 「住宅ローンは変動金利?固定金利?」→ 根拠を持って判断できる
こうした判断を自分でできるようになることは、一生ものの財産です。
メリット②:家計の無駄を発見して年間10万円以上節約
FPの知識があると、自分の家計のどこに無駄があるかが見えるようになります。実際によくある節約事例:
- 生命保険の見直し:不要な特約を外して月1万円節約 → 年間12万円
- ふるさと納税の活用:限度額いっぱい活用して実質年間5〜10万円分のリターン
- iDeCo・NISAの活用:非課税枠を最大限使って年間数万円の税金節約
- 医療費控除の申請:確定申告で数千円〜数万円の還付
FP3級のテキスト代(約1,760円)で、年間10万円以上の節約につながる可能性があるんです。投資対効果で考えたら最強の自己投資です。
メリット③:転職・キャリアアップにプラス
FP3級は直接的な転職の武器にはなりにくいですが、金融業界・不動産業界・保険業界では評価されるポイントになります。また、FP2級へのステップアップの前提条件にもなるため、キャリアの幅を広げる第一歩として価値があります。
メリット④:副業・フリーランスの確定申告に強くなる
副業やフリーランスをしている方にとって、確定申告や税金の知識はほぼ必須。FP3級で学ぶ税金の知識は、確定申告の際に直接役立ちます。青色申告のメリットや経費の考え方なども理解できるようになるので、税理士に頼らなくても自分で対応できる範囲が広がります。
メリット⑤:FP2級への足がかりになる
FP2級の受験資格の一つが「FP3級合格者」。FP2級は合格率40〜60%と難易度が上がりますが、FP3級の知識をベースにステップアップすれば十分狙えます。FP2級は履歴書にも書ける実用的な資格なので、3級合格後にチャレンジする価値は大いにあります。
FP3級の勉強でやってはいけない3つのNG行動
NG①:テキストの精読に時間をかけすぎる
テキストを隅から隅まで完璧に理解してから問題に取り組もう…これは挫折の典型パターンです。テキストは1周ざっくり読んだら、すぐに過去問に取りかかりましょう。わからないところは過去問を解きながら理解していくのが最も効率的です。
NG②:ノートにまとめ作業をしすぎる
きれいなノートを作ること自体が目的になってしまう人がいます。FP3級は過去問の正答率を上げることが最重要。ノートは間違えた問題のメモ程度にとどめ、演習時間を確保しましょう。
NG③:「合格してから実践しよう」と先延ばしにする
FP3級の知識は勉強しながら実生活に活かせるものばかりです。保険の分野を勉強したら自分の保険証券を確認してみる、税金の分野を勉強したらふるさと納税の限度額を計算してみる。学びながら実践すると、知識の定着率が格段に上がります。
独学におすすめのアプリ・Webサービス
テキストだけでなく、アプリやWebサービスを併用すると学習効率が大幅にアップします。
無料サービス
| サービス名 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| FP3級ドットコム | 過去問を無料で解ける。解説が充実。ランダム出題機能あり | ★★★★★ |
| FP3級 過去問道場 | 分野別に過去問演習可能。正答率のログが残る | ★★★★☆ |
| YouTube解説動画 | 「ほんださん/東大式FP」「おーちゃん」などが人気 | ★★★★☆ |
有料サービス(余裕があれば)
| サービス名 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| スタディング FP講座 | 月約4,950円〜 | 動画講義+スマホ問題集。スキマ時間学習に最適 |
| フォーサイト FP講座 | 約56,800円〜 | 高い合格率を誇る通信講座。教材の質が高い |
筆者のおすすめは、テキスト1冊+FP3級ドットコム(無料)の組み合わせ。合計約1,760円で合格に必要な教材が揃います。YouTubeの解説動画を通勤中に聞くのも効果的です。
よくある質問(FAQ)
Q. FP3級は完全に独学で受かりますか?
A. はい、独学で十分合格できます。合格率80%以上の試験なので、テキスト1冊+過去問サイトで合格ラインに到達可能です。通信講座を使う場合はスタディングやフォーサイトが人気ですが、コストを抑えたいなら独学で問題ありません。
Q. 勉強期間はどのくらい必要ですか?
A. 初心者で1〜2ヶ月、知識がある方で2〜3週間が目安です。1日30分のスキマ時間を活用すれば、忙しい社会人でも十分間に合います。CBT試験で通年受験可能なので、自分のペースで準備できます。
Q. FP3級の資格は就職・転職に役立ちますか?
A. FP3級単体での転職への直接的な効果は限定的ですが、FP2級へのステップアップとして重要です。また、金融・保険・不動産業界では「お金の基礎知識がある」証明になります。何より、実生活でのお金の判断力が上がるのが最大の価値です。
Q. CBT試験ってどんな感じですか?
A. テストセンター(全国約300会場)でパソコンを使って受験します。通年いつでも受験可能なので、自分の準備が整ったタイミングで申し込めます。結果は受験後すぐにわかるのも特徴です。紙の試験と比べて、スケジュールの自由度が圧倒的に高いのが魅力ですね。
まとめ:FP3級は「人生の必修科目」
FP3級は、独学で合格できる、コスパ最強の国家資格です。
FP3級取得で得られるもの:
- 保険・税金・投資の基礎知識
- 家計の見直しで年間10万円以上の節約
- お金の判断が自分でできる自信
- FP2級へのステップアップの土台
- 副業・確定申告への対応力
必要なのは、テキスト1冊(約1,760円)+受験料(8,000円)+1日30分の勉強を1〜2ヶ月。投資総額は約1万円で、リターンは一生モノの知識。これほどROI(投資収益率)の高い自己投資は他にありません。サラリーマンでも学生でも主婦でも、誰もが取るべき「人生の必修科目」と言っても過言ではないでしょう。
まずはテキストを1冊買って、今日から少しずつ始めてみませんか?お金の不安を「知識」で解消する第一歩を踏み出しましょう。
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